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Basie Street Orchestra Summer Night Concert 2003
土川納涼演奏会
ジャズと民謡の夕べ

秋田の県南、西仙北町土川で行われた
秋田のビッグバンド:ベイシー・ストリート・オーケストラ
のライブレポートです。

2004年 8月 1日 日曜日 午後3時より
西仙北町土川農村環境改善センターにて行われた
ベイシーストリートオーケストラ、サマージャズコンサート

晴天に恵まれたのかどうなのか
かなりの暑さなか催された
入場者数は100人に満たない
こぢんまりしたコンサートとなった

このジャズコンサートは『ジャズと民謡の夕べ』と副題され
地域の町おこしのため『ふるさと夏祭り』として行われたものだ
去年は、三味線とビッグバンドとの競演も計画されたが
今年は和太鼓とビッグバンドとの競演がされた
集まってくださった方々には、本当に感謝である
が、少数の方々にしか聞いていただけなかったことは
本当に残念なことだ
・・・というのも・・・
こんなすばらしい内容はもっと多くの人に聴いてほしいと思ったからだ

ベイシーストリートオーケストラには結成第2回目のライブだった
去年はほとんど秋田のニュースピリッツジャズオーケストラの手伝いで成り立っていた
今年も秋田から来てもらいはしたが
基本メンバーはベイシーストリートオーケストラでできた
かなりの進展である
演奏の方はまだ充分とはいえないものの楽しんで演奏できたし
全体での練習時間が増えれば、それなりにいい演奏ができるのではないかと思う
今年は、スイングガールズの映画が上映されたこともあって
ビッグバンドに関心を持つ人が増えるだろう
録音に失敗したため、音をお聴かせできないのがちょっと残念だ
(その方がいい?)

さて、ビッグバンドもさることながら
第二部の飾山囃子(おやまばやし)、第三部の刈和野大綱太鼓もすばらしいものであった
飾山囃子は、地域の子供たちが集まって、手踊りをするものだ
あるひとりの女の子が角館の飾山囃子を習い始めたら
その小学校の何人かがいっしょにやり始めた
小学生とはいえ、どうしてどうして、堂々と優雅な踊りを見せてくれた
もっと多くの人に見てほしいなという思いでいっぱいだった
刈和野大綱太鼓もすごい!!!
なんとも、こんな芸能がこんな近くにあったなんて・・・
その勇壮さ、迫力・・・かっこよかったなぁ
中学生5人、高校生1人、大人2人での演奏だった
前日、仁賀保で演奏して帰ってきたのが午前1時過ぎ・・・
へとへとに疲れた中で、感動的で力強い演奏をしてくれた
中には会場の人たちとの競演もあった
初めての試みだったがうまくいったようだ

みんなありがとう!!

ポスター ・ プログラム Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra Basie Street Orchestra
第一部 ビッグバンドステージ Part I ベイシーストリートオーケストラ
1.どんぱん節
オープニングとして演奏した曲はどんぱん節だ。言わず知れた中仙町の秋田民謡である。民謡をジャズロック風にアレンジにしたものだ。「間のソロがちょっと長過ぎかな?」という気も・・・。インパクトのあるオープニングとなった。
ソロ:Asx - 鈴木、Tsx - 佐藤。
2.88 Basie Street
バンドの名前は Basie Street Orchestra と、おそれ多くもカウントベイシーの名前を拝借している。だが、直接の由来はこの曲になる。『88番ベイシー通り』という意味かと思うが、『ベーシー路線』ともとれる。最初、ピアノソロから始まるが、ちょっと自信無げな入り方だった。それもそのはず、ドラムのカウントでリズムといっしょにはいるはずだったのに、ピアノが始めたのでリズムが後から加わることになったからだ。でも、最後のトランペット、がんばったねぇ。
ソロ:Pf - 長澤
3.Shiny Stocking
カウントベイシーの代表曲ともいえる Shiny Stocking だ。最初のテーマの後に Tp のソロが入るのだが・・・、Bs がやった。Bs のそろ、かっこいい!!
ソロ:Bs - 本川
4.L-O-V-E
Nat King Cole が歌って有名になった曲だが、今回演奏したのはベイシー風のアレンジである。最初から最後までほとんど、ホーンのアンサンブルになっている。
ソロ:Pf - 長澤、Tsx - 佐藤
5.Mas Que Nada
Sergio Mendez & Brasil 66 のヒット曲。ブラジルといえばサンバ。そこからジャズサンバというボサノバが生まれた。これはそのボサノバの名曲ともいえる。Bs、Pf、Bsxの「ダダディダ」がもうちょっとビシッと決まってほしいかな?
ソロ:Asx - 伊藤
6.Luck of the Irish
『アイルランド人の幸運』という曲であるが、この意味を最初知らなかった。調べてみると、皮肉らしい。テナーサックス、フリューゲルホーン、トロンボーンの3本のテーマが絶妙に絡み合って調和しています。
ソロ:Tsx - 佐藤、Pf - 長澤
7.Switch in Time
第一部最後の曲は、カウントベイシーの曲で Switch in Time だ。ブルージーなサックスがなかなか決まっていた。途中のソロは、原曲ではトランペットであるが、ここではトロンボーンがやっている。
ソロ:Tb - 渡部
第二部 飾山囃子 ちびっこの民謡手踊り
    角館で民謡の手踊りを習っている土川小学校の子供たちによるものだ。大きい子は5年生から、小さい子は2年生まで、それぞれがすばらしい手踊りを見せてくれた。きちんとそろった踊りは、見応があったねぇ。本当に大人顔負けの踊りだった。今回踊った曲は、「拳囃子」、「秋田おばこ」、「おやまこ」、「二本竹」の4曲である。
第三部 刈和野大綱太鼓 西仙北町太鼓の会
    中学生、高校生、それと大人の方々による、刈和野大綱太鼓である。刈和野というと有名な大綱引きがあるが、その勇壮な太鼓を聞かせてくれた。これもまたすばらしい!! 何とも、こんなすばらしい太鼓が地元にあったなんて驚きだ。もっともっと活動を広げてほしいものだ。曲名は、しょっきり、よろこび、あきてんなど5曲披露してくれた。機会があれば、聞いてほしい。
第四部 ビッグバンドステージ Part II ベイシーストリートオーケストラ
1.Sing, Sing, Sing
ご存知、ベニーグッドマンの有名な曲である。ジャズダンスなどでよく使われるようである。この曲は、なんと、和太鼓との競演であった。第三部で演奏してくださった方だ。本邦・・・いや世界初かもしれない。事前に打ち合わせどころか、合同の練習もなく、ステージ直前に「なんとすべ」となったのだが、結局オーケストラは、「でるポイントをあわせるからできるだろう」ということで、強行してしまった。ところが、なかなかいいできだったと思う。ドラムには段取りをちゃんとした伝達ができていなかったのは、ちょっと残念かな?個人的なことだが、この曲では、怪我した右手薬指が動かなくなって大変だった・・・。
ソロ:和太鼓 - 高橋、Cl - 伊藤
2.Beauty and the Beast
この曲もよく知られているが、ディズニーアニメ、『美女と野獣』のメインテーマである。アルトサックスのソロの曲だ。なんと、このソリスト、サックスを初めてまだ1年もたっていない。・・・にもかかわらず堂々と立派な演奏だった。実は、去年のこのライブを聞きに来て、このビッグバンドをやるために楽器を買ったという人だ。元々クラリネットなので、クラリネットはお手の物。持ち替えできるのはとても頼もしい。これから大いに期待したい。
ソロ:Asx - 伊藤
3.All the Way
この曲は、「フランクシナトラに捧ぐ」と副題された曲だ。いろんな人がカバーしているスローバラードの曲で、今回はテナーサックスがムードたっぷりの演奏を聴かせてくれた。
ソロ:Tsx - 佐藤
4.The Shadow of Your Smile
日本でも有名な曲 The Shadow of Your Smile。邦題は『いそしぎ』である、といえばわかる人も多いだろう。同名映画の主題曲であるが、映画よりも曲の方が有名なようだ。トロンボーンの甘いソロが心地よかった。このトロンボーンは、学生時代は吹奏楽をやっていたわけでもなく、おまけにフルートで吹奏楽団をやって、今はパーカッションをやっている。なのに、トロンボーンでばっちりビッグバンドの演奏をしているんだから、大したもんだ。
ソロ:高橋
5.Friday Night Fantasy
これもよく知られた曲である。金曜ロードショウのテーマだ。聞けばほとんどの人が聞き覚えがあるだろう。ピエールポルトオーケストラの曲をビッグバンドにアレンジした。この曲は、西仙北のビアガーデンでも小編成で演奏したことがあるが、ビッグバンドアレンジもいいと思う。トランペットの華麗なソロは良かったね。
ソロ:佐藤
6.Scissors and Glue
『はさみとのり』と題されたこの曲は、アップテンポのブルースである。実際のテンポよりゆっくり演奏しているので、演奏時間がかなり長い。おまけに途中のソロを何人も交代で行うため、さらに長い曲になってしまった。ノリのいい曲なので、どんどん披露していきたい。1回目はブラスのソロ、2回目はサックスのソロである。
ソロ:Tp - 佐藤、Tp - 扇田、Gt - 工藤
   Tsx - 佐藤、Asx - 伊藤、Asx - 鈴木、Bsx - 金子、Pf - 長澤
7.Beauty and the Beast
2〜5曲目は、それぞれの楽器のスタンドプレイの曲だったが、バリトンサックスである私がそろをやらなかったため、「おめ、なんもやってねねが」という最前列のおじさんがいて、やる羽目になってしまった。急遽アルトの楽譜を借り、演奏した。緊張して関係のないキーを押したり、音を間違ったり・・・悲惨. ( ;.; )
ソロ:Asx - 金子
8.Auld Lang Syne
この曲はプログラムには入っていないが、アンコール代わりだ。いわゆる『蛍の光』のアレンジ版である。グレンミラーのコピーだが、グレンミラーのいろんなスタイルをおおかた網羅したようなアレンジだ。これで、このライブも終了。
ソロ:Tsx - 佐藤

出演者
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